皆さんこんにちは。南大阪在住、ブログの管理人「カズ」です。今回はいろいろ考えた結果、昨年4月に記事にした、四国八十八ヶ所の旅を改訂したものを発表します。生前の父が最も気にしていた文章であること、また、昨年の発表時には写真の張り方が不得手で、読みづらい構造になっているところ改善した上でもう一度発表したいと私自身が思ったことです。また、毎回、申しておりますが、父親が過去記録した旅行記を息子の私がブログという形で皆さんに公表しています。現在と状況が変わっている可能性があることをご了解ください。
スマホでブログをご覧になっている皆さんへ。本文のあとに旅行の行程表がありますが、それを見る際はスマホを横にしてご覧になって下さい。縦のままだとちゃんと表示されません。よろしくお願いします。

 

香北町より山道を抜けて、赤岡町に出る。土佐湾を右に見て、安芸市へ。ここで、27番神峯寺に参詣した。室戸岬まで眺望の良い山上の札所である。

 神峯寺(二十七番)
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 神峯寺より室戸方面
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幾つかの名所を巡った後、26番金剛頂寺、25番津照寺にお参りする。

 津照寺(二十五番)
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更に室戸岬最先端の24番最御崎寺へ。岬の岩場は荒波に削られて、勇壮な姿を見せる。土佐から阿波に入り、海岸線の風景を存分に堪能する。

室戸岬
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  夫婦岩
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  潮吹岩
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蒲生田岬や椿泊近辺は、阿波松島と呼ばれる景勝地であるが、未開の地と云えるほど、近代化に縁が遠い処だと思った。

 蒲生田岬への道より
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 辯天岩
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徳島市内から1番札所霊山寺、2番極楽寺、3番金泉寺に参詣し、旅を終えた。お参りできた札所は13ヶ寺だった。

 極楽寺(二番)の長命杉
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この遍路では、団体の巡礼者と遭遇することが多かった。少し気になったが、霊場に参詣することが目的と云うより、集印の旅という感じがしたのである。バスで乗り付けて、運転手は参加者全員の集印の軸や印帳をまとめて納経書へ直進、朱印を受ける。他の参加者は、本堂と太子堂にお参りする。それはそれで良いのかも知れないが、1日に何ヶ寺もお参りする為には、こんな手段も必要なのだろうか。又、納経所の人達の態度もツッケンドンとしていて、まるで事務的である。これだけの商売なら料金を支払った後に「有り難う」の一つも返ってくるのが当然であると思うのだが。巡礼者に愚痴は禁物だが、札所を巡る総ての人達と関わりを持つ者は、その対応に誠意がなければと思うのだが。どうだろうか。中途半端な観光者が偉そうにと叱られるかもしれないが。